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(パンチェッタ)

2013年5月22日より。

パンチェッタを作ってみた。まずは豚バラ肉に無数の小さな穴を開け、そこに塩をすりこんでいく。この状態で時間の経過を待つ、すなわち熟成させる。さらに乾燥と熟成を重ね一ヶ月以上を経てパンチェッタと呼べるものとなる。果たしてどこまでが豚バラ肉でどこからがパンチェッタなのか。非常に難しい問題である。熟成に終わりはない。逆を言えばどこまでもパンチェッタなのである。決して腐らせることなく、味わうべき最高の瞬間をひたすらに追い求め、我々の作品は熟成を重ねていくのである。さあ、召し上がれ。

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一宮 周平

Shuhei Ichinomiya

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​パンチェッタ主宰

脚本、演出、俳優

人間の身体を駆使し、表現の可能性を示唆する。装置のない空間に存在する音・光・身体がつくり出す時間は、観る者の想像を喚起し独特の世界へと導く。また日本特有の文化、言葉を多彩に活用し、類を見ない表現を追求する。生でこそ価値のあるものづくりを念頭に面白さを追求し続けている。

近年では、外部劇団の演出、ホテルにて朗読劇イベント演出、アートスペースにて客席を設けず移動式に観覧する公演、子ども向けの童話とクラシックのコンサートやワークショップなど、劇場内にとどまらず様々な空間での可能性を探求している。

[受賞歴]

○若手演出家コンクール2016 次点

○グリーンフェスタ2017 BASE THEATER賞(マグズサムズ「パパママ☆サイバン」演出)

○第9回せんがわ劇場演劇コンクール グランプリ、オーディエンス賞、俳優賞(2018)

○若手演出家コンクール2018 最優秀賞、観客賞

○第6回世田谷区芸術アワード“飛翔” 舞台芸術部門(2020)

○2023年度ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム“KIPPU”選出

○いしかわ百万石文化祭2023(第38回国民文化祭)参加プログラム
金沢ナイトミュージアム・エクスペリメント「百万石演劇大合戦」 最多得票(2023)

[劇評・記事]

■東京都実験区下北沢

「生きている人間が見たい」。演劇ユニットPANCETTAが作る、全員が自由に表現する世界とは。

■産経新聞

「作り物の異常さはいらない。日常の異常が面白い」

■産経新聞「鑑賞眼」

「PANCETTA "un"」 “うん〇”を取り巻くシュールな世界

「PANCETTA special performance "米"」悲しくなるほど面白い米尽くしのコント劇

■ステージナタリー

シアタートラム ネクスト・ジェネレーション 「un」稽古場レポート

■エンタメ特化型情報メディア SPICE

PANCETTA 一宮周平、世田谷区芸術アワード”飛翔”舞台芸術部門受賞記念公演『un』を語る(聞き手:徳永京子)

■ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム“KIPPU”

未成のパッチワーク 文:新里 直之(演劇批評)

滞在の痕跡としての舞台 文:岩淵拓郎(編集者/一般批評学会)

松本 亮平

Ryohei Matsumoto

画家

第1回公演「Role」よりパンチェッタのキービジュアルとなるイラストレーションを担当。

現代社会を象徴する寓意を生き物たちの世界を借りて作品にしたいと考えている。​実際の生き物たちの世界にも捕食・被食、共存、共生、競争、敵対などの社会的な関係性があり、それらの関係性には本来善悪はなく、生命誕生の時よりただ存在している、というコンセプトのもと、​その生命の物語に人間社会を重ねて表現し、時代や国を問わない普遍的な作品をつくることを目指している。

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齋藤 俊輔

Shunsuke Saito

グラフィックデザイナー

​アートディレクター

第2回公演「Cha」よりパンチェッタのグラフィックデザインおよびアートディレクションを担当。

1987年  神奈川県出身

2012年  多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業

2019年  デザイン事務所勤務を経てフリーランスとして活動開始​。自分が自分らしくあること、​人とはちょっと違ったところ、変わっているところ、はみ出したところ、良いところ、悪いところ。その「人」や「もの」が持つ、本当に大切な自分らしさ、すなわち個性を磨き上げ、魅力として世の中に出していくことを目標として、デザインしている。

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